完全に断絶したかに見えた両者の関係ですが、時間の経過とともに事態は好転へと向かい始めます。吉野家側でも世代交代が進み、かつての『キン肉マン』ブームの恩恵を知る世代や作品を心から愛する社員たちが社内の中核を担うようになったことが大きな契機となりました。
吉野家の経営陣や広報チームは、過去の不手際と不誠実な対応を真摯に受け止め、嶋田先生のもとへ直接足を運んで過去の非を正式に謝罪。長年にわたる誤解やすれ違いを一つひとつ丁寧に解消する対話の場が持たれました。嶋田先生側も、吉野家というブランドそのものを憎んでいたわけではなく、当時の無神経な対応に対する怒りであったため、企業側の誠意ある姿勢を受け入れ、奇跡的な和解が成立することとなったのです。
SNS上でも両者が笑顔で交流する様子が発信されるようになり、長年この騒動を見守ってきたオールドファンからは安堵と歓喜の声が上がりました。ビジネスライクな利害関係を超え、互いへのリスペクトを取り戻した瞬間でした。