心理学の領域では、昔から血液型と性格の直接的な因果関係は科学的に立証されていないとされてきた。いわゆる「バーナム効果」や「確証バイアス」によって、人は自分に都合の良い情報や思い当たることだけを記憶に残しやすいからだ。しかし、社会心理学者の間では「信じる人が多い社会環境そのものが心理的現実を作り出す」という見方が強まっている。
日本のように血液型文化が定着した社会では、幼少期から「A型だからしっかり者」「O型だからおおらか」という社会的フィードバックを受けて育つ。その結果、無意識のうちにその期待に沿った行動パターンを学習・形成していく「自己成就的予言」が働くのだ。つまり、生物学的な根拠は薄くとも、社会的な相互作用を通じて結果的に性格傾向や相性のフィーリングが形成されるという現象は無視できない。