発覚当時、警視庁の捜査線上に少年たちの名前が浮上するまでには、いくつかの偶発的な要因と現場での愚直な聞き込みが必要であった。しかし、犯行が行われていた住宅の周辺では、異臭や不審な物音に気づいていた住民の存在も後から明らかになっている。
通報の遅れや地域社会の不干渉が重なり、捜査機関が踏み込むタイミングを逃した事実は重い。少年らの荒んだ生活や非行歴は警察側も一部把握していたが、密室化された犯罪を未然に察知・阻止する手立ては存在しなかった。警察行政における初期介入の難しさと制度的限界が、白日のもとに晒された瞬間でもあった。