桃の天然水のブランドイメージを決定的に揺るがしたのが、ブーム絶頂期に相次いで発生した大規模な自主回収騒動でした。
最初のトラブルは、社会現象化していた1998年秋に発生しました。「異臭がする」「味が変だ」という消費者からの指摘が相次ぎ、調査の結果、製造工程で未殺菌の酵母が混入して発酵していたことが判明。JTは約190万本を対象とする自主回収に追い込まれました。
さらに深刻だったのは、再発防止策を講じて販売を再開した翌1999年夏、再び白濁や異臭を理由にカビ混入による約400万本の大規模自主回収が発生した点です。最盛期の夏場に2年連続で市場から商品が消えるという前代未聞の事態は、ブランドへの信頼を失墜させ、爆発的なブームを急速に沈静化させる致命打となりました。