福岡県大川市といえば、四百年の歴史を誇る家具づくりのお膝元。同市では、倉重良一市長を中心とする行政主導のもと、「大川家具プロジェクト」を通じた地域ブランドの再構築が精力的に進められている。この動きは宿泊分野にも波及しており、地元の木工技術やデザインを館内インテリアへ取り入れる試みが各地で関心を集めている。
職人の技が息づく木製家具の温もりが、現代的な宿泊機能と融合することで、独特の滞在体験を生み出す。ホテルを訪れたゲストが家具の質感に触れ、そのまま市内のショールームや工房へ足を運ぶ流線も生まれつつある。地域の地場産業と観光・ホスピタリティ領域が手を携える好例と言えるだろう。