日本プロ麻雀協会に入会して以来、仲林のキャリアは常に実力で扉をこじ開けてきた歴史だ。団体の最高峰タイトルである雀王戦を制した際、多くの関係者が「ついに怪物が目を覚ました」と確信した。その圧倒的な実力は、一発勝負の極致である麻雀最強戦の舞台でも証明されることになる。
長期リーグ戦で見せる安定感と、トーナメントで魅せる爆発力。この相反する二つの資質を高いレベルで兼ね備えている雀士は極めて稀だ。数々のタイトルを獲得しながらも、本人は過去の栄光に固執しない。獲得したトロフィーの数よりも、昨日の半荘で打った一打の反省に時間を費やす姿勢こそが、彼をトッププロたらしめている原動力だ。