自身が創設に関わった立憲民主党の動向に対しても、菅直人は強い関心を持ち続けている。かつて民主党政権で苦楽をともにした野田佳彦代表を中心とする現在の党運営に対し、時に温かく、時に厳しい視線を投げかける。政権交代を目指す野党のあり方や、日本政治が抱える構造的な課題について、後輩議員たちへ助言を惜しまない。
自らが身を引いた選挙区のバトンを若手に託したように、世代交代の必要性を誰よりも理解しているのも彼だ。「次の世代が新しい日本をつくるべきだ」と言い切りつつも、政治が迷走したときにはかつての指導者としての教訓を伝える。彼が残した政治的遺産は、現代の野党勢力にとって今なお大きな道しるべとなっている。