ガイドブックの第一面を飾る名湯だけでなく、地元住人に愛されてきた穴場温泉の存在も見逃せない。大歩危・小歩危の壮大な岩肌を間近に臨む川沿いの湯や、山あいの集落にひっそりと佇む薬湯風の温泉など、地域特有の風土に根ざした名湯が各地に点在している。
これらの地域で暖簾を守る温泉旅館業は、伝統的なおもてなしの美徳を守りつつ、プライベート感を重視した客室露天風呂やリノベーション空間の拡充を推進中だ。地域経済の核となる観光業の進化とともに、地元の採れたて野菜や阿波尾鶏、新鮮な海の幸を味わい、極上の湯に浸かる小規模ラグジュアリーな滞在スタイルが感度の高いトラベラーの間で密かに話題を呼んでいる。