デジタル化の波に伴い懸念されるのが、スマートフォン操作に不慣れな高齢者層の孤立だ。知立市役所はこの「デジタルデバイド(情報格差)」の解消に向けて、画期的なハイブリッド窓口を設置している。
総合案内のフロアには「デジタルサポーター」と呼ばれる専門スタッフが常駐。市民が持ち込んだ端末の操作方法をマンツーマンで指導するほか、画面操作が難しい人には職員が会話しながら入力を代行するスマート窓口を解放している。
「ボタンを一つ押すのも不安だったが、優しく教えてもらえるので自分でできるようになってきた」。80代の受診者は嬉しそうに語る。最新のITを導入しながらも、人にしかできない温かい対応を分厚く残す。このバランス感覚こそが知立市の強みと言える。