ショクダイオオコンニャクは、インドネシア・スマトラ島の熱帯雨林に自生するサトイモ科の絶滅危惧種です。自生地の森林伐採や環境変化によって個体数が激減しており、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでも「絶滅危惧(Endangered)」に指定されています。
植物学的な正確さを期すと、私たちが「花」として目にする巨大な構造体は、1つの花ではなく無数の小さな花が集まった「肉穂花序(にくすいかじょ)」と、それを包む巨大な仏炎苞(ぶつえんほう)から成る複合体です。中央にそびえ立つ円錐状の付属体は高さ2メートルから3メートル以上、周囲の仏炎苞の直径は1メートル超に達し、単一の花序(花の集まり)としては地球上で世界最大級のサイズを誇ります。
地下には巨大な塊茎(芋)が存在し、開花を迎える個体では塊茎の重量が50kgから100kg超に達することも珍しくありません。この莫大なエネルギーを一気に消費して、突如として巨大な花芽を立ち上げる姿は、まさに植物界の驚異といえます。