美貌と知名度を兼ね備えながら、なぜ一度も結婚という道を選ばなかったのでしょうか。芸能関係者の証言や過去のインタビューを精査すると、沢口靖子が結婚しない理由には3つの明確な要因が浮かび上がります。
第1の要因は、京都ロケに人生の大部分を捧げてきた過密スケジュールです。『科捜研の女』や数々の時代劇・2時間サスペンスの撮影のため、彼女は1年の半分以上を京都の撮影所とホテルで過ごす生活を何十年も継続してきました。早朝から深夜に及ぶハードな撮影の合間にプライベートな家庭生活を両立させることは物理的にも極めて困難であり、本人が「作品作りに全精力を注ぎたい」という職人気質を貫いてきた結果といえます。
第2の要因は、「東宝の看板女優」としての強い責任感と完璧主義です。初代東宝シンデレラとしてデビューして以来、事務所の期待とファンへの恩義を最優先に考えて行動してきました。共演者やスタッフに対する気配り、現場でのストイックな台本読み込みは有名で、中途半端な気持ちで私生活に逃げないという高いプロ意識が独身生活を支えています。
第3の要因は、経済的・精神的に自立した生活スタイルの確立です。過去の対談等でも「仕事が充実しており、寂しさを感じる暇がない」という趣旨の発言を残しており、無理に既存の結婚制度に自身を当てはめる必要性を感じていなかったことが窺えます。
なお、過去の熱愛報道や元カレの存在については、阿部寛や松岡修造など一部の共演者と噂が立ったことはあるものの、決定的なツーショットや信憑性のある交際報道が出たことは一度もありません。昭和から平成、令和に至るまで「スキャンダル処女性」を守り抜いた稀有なスターです。