そもそも、なぜ「青いかき氷=ブルーハワイ」という結びつきが生まれたのでしょうか。そのルーツは、昭和の屋台ではなくハワイ・ワイキキビーチの名門ホテルで生まれたトロピカルカクテルに遡ります。
1957年、ハワイの「ヒルトン・ハワイアン・ビレッジ」に勤務していた伝説的なバーテンダー、ハリー・イー氏が、オランダの酒造メーカーから依頼を受け、青いリキュール「ブルーキュラソー」を使った新しいカクテルを考案しました。エルヴィス・プレスリー主演の映画『ブルー・ハワイ』(1961年公開)のヒットも手伝い、この鮮やかな青いカクテルは世界中で爆発的な人気を博すことになります。
やがて日本の喫茶店文化やレジャーブームの波に乗り、「青い南国リゾートの象徴」としてかき氷シロップへ転用されていきました。
本物のカクテル「ブルー・ハワイ」の標準的なレシピは以下の通りです。
- ホワイトラム:30ml
- ブルーキュラソー(オレンジ果皮のリキュール):15ml
- パイナップルジュース:30ml
- レモンジュース(またはライムジュース):15ml
これらを氷とともにシェイクしてクラッシュドアイスを敷き詰めたグラスに注ぎます。アルコール度数はおよそ10〜15度前後で、ブルーキュラソーのオレンジピール由来のほろ苦さと、パイナップルの甘酸っぱさが絶妙に調和したフルーティーな口当たりが魅力です。かき氷のブルーハワイに柑橘やパインの香りが使われることが多いのは、この元祖カクテルの配合がベースになっているからに他なりません。