男児の身に異変が起きたのは、平日の午後4時過ぎだった。保護者(父親)が警察へ提出した詳細なタイムラインによると、男児は放課後、学校を出て同級生2人と一緒に帰路についている。自宅から約500メートル手前にある三叉路で友人と別れたのが午後4時12分。そこから自宅玄関までのわずか数分間に、男児の足取りは完全に途絶えた。
「4時半になっても帰らず、おかしいと思ってすぐに近所を探し回った」。父親は当日の行動記録を振り返り、自ら通学路を3往復したのち、夕方5時過ぎに最寄りの交番へ駆け込んだと明かした。当初は近隣住民による自発的な捜索活動が展開されたものの、手掛かりはゼロ。現在、警察は機動隊やヘリコプターを配備し、半径3キロ圏内の空き家、雑木林、水路を徹底的に捜索している。
直近の捜索では、幹線道路沿いに設置された複数のNシステムやドライブレコーダー映像の回収が急ピッチで進められている。警察幹部の一人は「何らかのトラブルに巻き込まれた可能性、あるいは第三者による連れ去りの両面を視野に、分単位でタイムラインを埋めている」と語り、現場の緊張感は最高潮に達している。