ヘタミュのカンパニーが他の2.5次元作品と一線を画している要因のひとつに、キャスト陣の強固な結束力があります。ミュージカル『ヘタリア』のキャスト陣には、日本役の植田圭輔さんをはじめ、上田悠介さん(ドイツ役)、磯貝龍乎さん(アメリカ役)、廣瀬大介さん(イギリス役)、寿里さん(フランス役)、山沖勇輝さん(ロシア役)、杉江大志さん(中国役)、ROUさん(オーストリア役)、高本学さん(プロイセン役)など、舞台界屈指の実力派が顔を揃えています。
キャリアも年齢も上のベテラン俳優たちが、当時10代だった長江崚行さんを「俺たちの座長」として全幅の信頼を置き、舞台上でもプライベートでも支え合ってきた構図は、集団力学的にも非常に興味深い現象です。特に日本役の植田圭輔さんとの関係性は特別で、舞台上での息の合ったコンビネーションはもちろん、トークイベントやインタビューでも互いへの深い敬意が語られてきました。
植田さんは過去の取材で「崚行が真ん中に立ってくれるからこそ、僕たち周りはいくらでも自由に暴れることができる」と語っています。最年少でありながら決して驕らず、常に全力で歌い、走り、共演者のアドリブをすべて受け止める長江さんのひたむきな姿勢が、先輩俳優たちの創作意欲を刺激し続けているのです。