ネット上の情報や口コミには、良かれと思って実践しているものの実は逆効果となっている誤解が散見されます。
代表的な誤解が「洗剤を多めに入れれば汚れがより落ちる」という思い込みです。洗剤の界面活性作用や酵素活性は適正濃度で最大化されるよう設計されています。過剰に投入された洗剤は溶けきれずに食器に残留し、前述の白残りや庫内の配管詰まりを引き起こす主因となります。
また、「高温のお湯で洗えばどんな洗剤でも効果は同じ」という見解も科学的に誤りです。食洗機洗剤に含まれるタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)やデンプン分解酵素(アミラーゼ)は、40℃〜55℃前後で最も活性化します。最初から60℃以上の熱湯を急激に当てると、卵や肉のタンパク質が凝固して食器に焼き付き、酵素が失活して落とせなくなる現象が起きます。近年の高機能食洗機が段階的に水温を上げる制御を行っているのはこのためです。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
洗剤選びで後悔しないための明確な基準を提示します。
粉末タイプを選ぶべき人:4人以上の大家族で1日2回以上食洗機を回す家庭、油料理やカレー・シチューの頻度が高い家庭、ランニングコストを限界まで抑えたい人。
ジェルタイプを選ぶべき人:2〜3人の少人数世帯、洗剤自動投入機能付き食洗機を使用している人、グラスやクリスタル製品の輝きを重視する人、スピード洗浄コースをメインで使う人。
タブレット・ジェルタブを選ぶべき人:計量の手間を1秒でも削りたい共働き世帯、予洗いなしで油鍋やグラタン皿をそのまま洗いたい人、庫内の生臭さを完全に消臭したい人。