近年、この聖域にもメスが入り始めている。かつては一度授与されれば一生モノとされた称号だが、アカハラやセクハラ、あるいは研究不正が発覚した場合に、称号を取り消す大学が急増しているのだ。2026年現在、コンプライアンスの波は引退した研究者にも容赦なく押し寄せている。
「名誉」という言葉の重みが、かつてないほど試されている。大学側も、ブランドイメージを守るために、身内への甘い姿勢を捨てざるを得なくなっている。かつての功労者であっても、現在の倫理観に照らし合わせて不適格と判断されれば、容赦なくその肩書は剥奪される時代だ。