今でこそ北海道を代表する愛されキャラとして定着しているが、そのスタートラインはまさに逆風の嵐だった。企画・開発を手掛けたのは、札幌市に本社を置く土産品卸会社の株式会社キョーワである。「阿寒湖の国の天然記念物マリモ」と「下ネタのダジャレ」を強引に掛け合わせるという、従来の土産物業界の常識では考えられない禁手からこのキャラクターは誕生した。
当然ながら発売直後、地元の反応は冷淡そのものだった。特に観光資源としてのマリモを長年守ってきた阿寒湖温泉協会をはじめ、地元の土産物店や観光関係者からは「北海道の格を落とす」「下品で観光客に売れるわけがない」といった苛烈なクレームが相次いだ。納品を拒否する店舗も少なくなく、一時はそのままお蔵入りする危機に直面していたという。