ただし、どんなに即効性のあるツボ刺激であっても、すべての声トラブルを万能に解決できるわけではありません。急激な風邪症状や激しい叫び声の後に声が出なくなった場合、単なる疲労ではなく「声帯炎」と呼ばれる炎症を起こしている可能性が高いからです。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会のガイドラインでも強調されている通り、声帯が強く赤く腫れ上がっている状態で無理に声を出すと、永久的な障害やポリープの形成につながる危険があります。ツボを押しても改善が見られない場合や、痛みが激しい時、あるいは2週間以上掠れ声が続く場合は、自己判断を避けて速やかに耳鼻咽喉科を受診し、喉頭内視鏡検査を受けることが不可欠です。