湯船に浸かっても芯まで温まらない、睡眠の質が上がらない、肌のくすみが抜けない――こうした不定愁訴の根底には、現代人特有の「深部体温の低下」が潜んでいる。かつて医学博士の石原結實氏が提唱した「体温を上げると免疫力が高まる」という理論は、今やヘルスケアの常識として定着した。西洋医学の対症療法だけでなく、人間本来の自己治癒力を引き出す自然療法(オルタナティブ・メディスン)への回帰が急速に進んでいるのだ。
メディアの関心も高い。NHK『あさイチ』温活・デトックス特集で微生物発酵熱のメカニズムが特集された際、視聴者からの反響は凄まじいものがあった。一般社団法人日本温活協会も指摘するように、ただ体表面を温めるのではなく、内臓温度をダイレクトに刺激する発汗体験こそが、自律神経のスイッチを切り替える鍵となる。
数ある温活手法の中でも、自然界の生きたバイオテクノロジーを全身で浴びる発酵風呂は、まさに究極のホリスティックケアと言えるだろう。