東京の夜は、思っている以上に早く閉まる。終電が繰り上げられ、繁華街の飲食店も深夜営業を絞り込むなか、24時間営業を貫くこの場所は貴重なシェルターの役目を果たし始めた。深夜割増料金を含めてもビジネスホテル一泊分より使い勝手が良いと判断した層が、深夜0時を境に雪崩れ込んでくる。
リラックスルームに並ぶフルフラットのリクライナーシートには、それぞれ専用モニターと電源が完備され、仮眠をとる人々の静かな寝息が重なる。単なる仮眠施設と侮れないのは、深夜でもしっかりと湯加減が保たれ、ロウリュサウナがコンスタントに熱気を送り出している点だ。夜更けのサウナ室で無心に汗を流し、水風呂から東京湾の夜風で外気浴を決める。疲弊した都会人のリカバリースペースとして、深夜枠の価値が再定義されている。