受験戦略を立てる上で、ネットの表面的な書き込みを鵜呑みにして出願すると、入学後に致命的なミスマッチを招く恐れがあります。特に注意すべき2つの盲点を是正しておきます。
誤解1:「付属校だから学歴ロンダリングや勉強のサボりが効く」という幻想
「系列大学があるから赤点さえ取らなければどこかの大学には入れるだろう」という甘い見通しで総合進学コースに入学した生徒は、激しい挫折を味わうことになります。前述の通り、流通経済大学のメインキャンパスは千葉県松戸市新松戸および茨城県龍ケ崎市にあり、都心回帰志向の強い現代の高校生の間では「他大学へ行きたい」という力学が強烈に働きます。結果として、指定校推薦の学内選考では評定0.1刻みの激しい争奪戦が発生し、日々の小テストや提出物を疎かにした生徒は、希望する進路を大きく下方修正せざるを得なくなります。
誤解2:「併願優遇を取っておけば入試過去問対策は不要」という油断
流通経済大学付属柏高校の併願優遇基準を中学校の進路指導でクリアしたからといって、流経大柏の入試倍率と過去問の演習を怠るのは自殺行為です。近年の千葉県私立入試は併願倍率の実質化が進んでおり、特進コースでは合格最低点に届かなかった受験生が容赦なく「スライド合格(総合進学コースへの回し合格)」、あるいは不合格となる事態が起きています。過去問の出題傾向は標準的な良問が多いものの、数学の関数融合問題や英語の長文読解ではスピードと処理能力が問われるため、最低でも3〜5年分の過去問演習をこなして時間配分を体得しておく必要があります。