結論から言えば、犬にお米を与えても基本的に問題ありません。犬の祖先はオオカミであり肉食傾向の強い雑食動物ですが、数万年にわたる人間との共生の中で、炭水化物を消化・吸収するためのアミラーゼ活性遺伝子を増やしてきた歴史があります。
ドッグフードにおいて「グレインフリー(穀物不使用)」が注目される場面もありますが、犬にとって炭水化物の必要性がゼロというわけではありません。お米に含まれる炭水化物は、体内で素早くグルコース(ブドウ糖)へと分解され、即効性のあるクリーンな活動エネルギーとして機能します。また、タンパク質の過剰摂取を抑えて肝臓や腎臓への代謝負担を和らげたい療養期などにも重宝される食材です。
ただし、「犬にお米を毎日与えても大丈夫なのか」という点には注意が必要です。主食である総合栄養食のドッグフードをお米に置き換えてしまうと、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸などの深刻な欠乏を招きます。お米はあくまで「補助的なエネルギー源」や「食欲増進のためのトッピング」として位置づけるのが基本姿勢です。