「冷房と除湿の電気代はどっちが安いのか」という素朴な疑問に対して、空調業界のエンジニアが口を揃えて答える事実があります。それは、「お使いのエアコンの除湿方式がどちらのタイプかによって、答えが正反対になる」という点です。エアコンの除湿(ドライ)機能には、大きく分けて「弱冷房除湿」と「再熱除湿」という根本的に異なる2つの仕組みが存在しています。
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価(1kWh=31円)を基準に、一般的な6〜8畳用エアコン(定格冷房能力2.2kWクラス)における1時間あたりの電気代を算出すると、それぞれの運転モードにおけるコストの違いが鮮明になります。
上記の試算からも一目瞭然であるように、単純に「除湿=安い」と信じ込んで上位モデルに搭載されている再熱除湿を使い続けると、通常の冷房運転よりも家計への負担が重くなります。コストパフォーマンスの観点では「弱冷房除湿 < 冷房運転 < 再熱除湿」という序列が成立しているのです。