悲痛な限界に達する前に頭に入れておきたいのが、子どもの一時保護や養育代行を行う専門機関の存在だ。児童相談所は、児童福祉司や心理の専門家が常駐する行政の専門機関であり、電話通報ダイヤル「189(いちはやく)」を通じて24時間体制で緊急SOSを受け止めている。親が精神的・肉体的に限界を迎えた場合、短期間子どもを預かるショートステイ制度の調整も行う。
さらに、乳児院・児童養護施設は、家庭での養育が一時的あるいは中長期的に困難な子どもたちに安全な生活環境と健やかな成長の場を提供する。社会的な養護体制のもと、専門の保育士や児童指導員の手で丁寧な生活ケアが行われており、保護者が生活の立て直しを図る間の「安全な避難所」として重要な責務を果たしている。