ネット検索で「トマト祭り スプラトゥーン」と入力するユーザーの多くが抱く最大の疑問は、「公式のゲーム内イベントなのか、それとも現実の祭りのことなのか」という点に集約されます。結論から言えば、この話題の正体は「スペインで開催される実在のトマト祭りと、スプラトゥーンのゲーム体験があまりに酷似していることから生まれた世界的カルチャー現象」です。
発端は2015年に発売された初代『スプラトゥーン』にまで遡ります。インクを街中に塗り広げてナワバリを奪い合うという前代未聞のゲームシステムが登場した直後、毎年8月にスペインのバレンシア州ブニョールで開催される「ラ・トマティーナ(La Tomatina)」のニュース映像を見た国内外のプレイヤーが、「これはリアルスプラトゥーンそのものではないか」とSNSへ投稿。これが瞬く間に数万リポスト規模で拡散されました。
さらに火に油を注いだのが、ゲーム内で開催された公式フェスです。『スプラトゥーン2』において実施された伝説的なお題「マヨネーズ vs ケチャップ」では、ケチャップ派のインクカラーとして鮮烈な赤系インクが採用されました。普段は視覚的な配慮から滅多にお目にかかれない「赤く染まるインクバトル」を目撃したファンが、「現実のトマト祭りそのものだ」と熱狂。こうして、現実の祝祭とゲーム内の記憶が強力に結びつき、毎年の風物詩として定着するに至ったのです。