近年、司会者の顔ぶれと求められるスタイルには明らかな変化が見られる。従来の厳格でフォーマルな進行から、有吉弘行が見せるような独自のユーモアと自然体のリアクション、あるいは橋本環奈のような堂々とした立ち振る舞いまで、個性を生かした起用が目立つようになった。これは芸能界とテレビ放送業界全体が求めている「ライブ感」のあらわれと言える。
台本通りにそつなく進行するアナウンス能力以上に、予期せぬ展開に対する生のリアクションや人間味が評価される時代へと移行しつつある。だが、この変化に対して従来型の格式高さを期待する視聴者からは「雑に感じる」「進行が下手だ」という不満が生じやすい。多様化する価値観の挟間で、司会者は常に難しい舵取りを強いられている。