猫の恩返しの怖い都市伝説と裏設定を解明!バロンの正体とハルの結末

猫の恩返しの怖い都市伝説と裏設定を解明!バロンの正体とハルの結末

猫の恩返しの怖い都市伝説と裏設定を解明!バロンの正体とハルの結末の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

作中で圧倒的な気品と包容力を見せつけ、女性ファンのみならず多くの観客を魅了するのが、猫の事務所の主であるバロンです。彼の正式名称は「フンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵」。陶器で作られた猫の人形でありながら、職人の魂が込められたことで命を宿した特別な存在です。このバロンを語る上で欠かせないのが、1995年公開のジブリ屈指の名作『耳をすませば』との血統的な連続性です。

『耳をすませば』の作中、主人公の中学生・月島雫は、アンティークショップ「地球屋」で西司朗老人が大切に保管していたバロンの人形と巡り合います。西老人の回想によれば、バロンにはかつてドイツで対となる貴婦人の猫人形「ルイーゼ」が存在していましたが、太平洋戦争の動乱によって二人は引き裂かれ、バロンだけが日本へ渡ってきたという切ない過去が語られていました。そして本作『猫の恩返し』は、「月島雫が高校を卒業し、大人になってから書き上げたファンタジー小説」という公式のパラレルワールド設定を持っています。原作者の柊あおい氏が宮崎駿監督からの依頼を受け、雫が書いたであろう物語としてコミック『バロン 猫の男爵』を執筆し、それをアニメーション映画化したのが本作なのです。

さらに、バロンの相棒として強烈な存在感を放つ太っちょの白猫「ムタ」にも驚くべき裏設定が存在します。普段は尊大で口の悪いムタですが、その本名は「ルナルド・ムーン」。かつて猫の国の湖にいた魚を一夜にしてすべて喰い尽くし、国中をパニックに陥れて姿を消した「伝説の大犯罪者」として猫の国の歴史に刻まれていました。この「ムーン」という名前も、『耳をすませば』で雫を地球屋へと導いたあの神出鬼没な野良猫「ムーン(お玉、ムタとも呼ばれていた)」と完全に一致しています。石造の烏(からす)であるトトも含め、猫の事務所のメンバーは、雫がかつて多摩の街で出会った情景とインスピレーションが昇華された姿と言えます。

山下 哲也
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山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。