名前の由来を紐解くと、両者の生活圏の差異が浮かび上がる。漢字で書き表すと、ヤモリは「家守(屋守)」、イモリは「井守」だ。
字が示す通り、ヤモリは人間の住宅やビルの壁面、街灯の周囲といった陸上の乾いた場所を好む。蚊や蛾、さらにはゴキブリなどの害虫を捕食することから「家を守る益獣」として古くから親しまれてきた。これに対してイモリは「井戸(=水辺)を守る」存在。田んぼや池、小川などの水中やその周辺の湿地帯に暮らす。水中のミミズや昆虫の幼虫を食べるため、水辺から離れて生活することはない。発見した場所が「壁の上」か「水辺」か——これだけでも判別は容易だ。