じゃがいもは、植えた種芋の「下」ではなく「上」に伸びる地下茎(ストロン)に新しい芋がつきます。そのため、植え付けの深さと向きの管理が収量に直結します。
畑栽培での種芋の向きと深さは、切り口を下にして芽を上に向け、深さ7〜10cmの溝に約30cm間隔で配置するのが標準です。覆土が浅すぎると初期の芋が地表に出て緑化してしまい、深すぎると地温が上がらず発芽が大幅に遅れます。
ベランダなどで楽しむプランター栽培の深さに関しては、深型(深さ30cm以上、容量20L以上)の容器を用意します。底石を敷いた後、培養土をプランターの底から10cm程度だけ入れ、その上に種芋を配置して5〜7cm覆土します。最初は土を少なめにしておき、成長に合わせて後から土を足していく「増し土」のスペースを上部にしっかり残しておく設計が成功の鍵です。
土壌環境づくりにおいて最大の注意点はそうか病対策と予防です。そうか病は芋の表面にカサブタ状の斑点ができる細菌性の病気で、土壌がアルカリ性に傾くと多発します。じゃがいもが好む土壌酸度はpH 5.5〜6.0の弱酸性です。植え付け前の土作りに苦土石灰を過剰投入しないよう注意し、前作で石灰を多く施した畑では酸度調整に十分配慮してください。