全身はそれほど汗を書いていないにもかかわらず、なぜ顔だけが異常に湿ってしまうのでしょうか。この現象について、美容皮膚科の現場では「皮膚の乾燥と温度センサーの誤作動」が大きな要因として指摘されています。
自身のYouTubeチャンネルでも精力的に正しい皮膚知識を発信している皮膚科医の友利新医師は、過剰な皮脂や汗に悩む人が陥りがちな「洗いすぎ」のリスクに警鐘を鳴らしています。肌のバリア機能が低下しインナードライ状態に陥ると、肌内部の水分の蒸発を防ごうとして皮脂が過剰分泌されるだけでなく、微小な炎症によって皮膚表面の温度が高まり、結果として顔の汗腺が刺激されやすくなるという悪循環が生じるのです。
また、顔面は体の中でも自律神経(交感神経)の末端が密に分布しているエリアです。精神的ストレスや「汗をかいたらどうしよう」という焦り(精神性発汗)がダイレクトに発現しやすい場所であるため、温度環境だけでなくメンタル面のゆらぎも顔汗を増幅させる意外な犯人となっています。