東映が誇る特撮ヒーロー史において、彼の名を強く知らしめたのが『仮面ライダー剣』での金居(ギラファアンデッド)役だ。物語の終盤に登場する最強クラスの敵でありながら、どこか紳士的で冷徹な佇まい。窪寺はこの複雑な役柄に対し、単なる敵役という枠組みを超えた独創的な解釈を提示した。
スーツアクターの動きや作品全体のトーンを深く理解した上で展開されるセリフ回しは、視聴者に強い緊張感を与えた。主人公たちを追い詰める絶対的な強者としての威厳と、種族の生き残りをかけた切実さ。この二面性を絶妙なバランスで表現したことで、作品のラストスパートにおけるドラマ性が飛躍的に高まったのは間違いない。