看板商品であるプラスチック消しゴムの心臓部は、練り上げられたポリ塩化ビニル(PVC)と独自の配合技術にある。紙面を傷つけず、黒鉛粒子を包み込むように吸着して消し去る性能は、半世紀前と変わらず業界最高水準を保持している。今回編集部では、現在流通している代表的なラインナップを集め、筆圧や鉛筆の濃さ(HB、2B、4B)に応じた消字率の比較テストを実施した。
実験の結果、標準モデルは95%を超える驚異的な消字率を叩き出し、圧倒的に安定した消し心地を見せた。一方で、学習用の濃い鉛筆に特化したモデルや、消しクズが散らばらずまとまるタイプ、硬度を高めて折れにくさを追求したタフモデルなど、用途に応じた微調整が施されていることが判明した。単なるロングセラーに甘んじることなく、微細な配合の見直しが今なお続けられている点にメーカーの矜持がうかがえる。