大食いコミュニティやSNS上には、連日のようにキング牛丼の討伐記録が投稿されています。しかし、キング牛丼完食ネットの反応を詳細に分析していくと、爽快な成功談の裏に潜むリアルな肉体疲労と苦悶の証言が多数見受けられます。
「最初の3分の1までは天国。これほど贅沢にすき家の牛丼を頬張れる瞬間はないと感動する。だが、半分を超えてご飯が見えなくなったあたりから、急激に箸が重くなる」(20代男性・WEBエンジニアの手記より)
ネット上のチャレンジャーたちが口を揃えて指摘するのが、「冷えによる油膜の凝固」です。総重量1.2kgの丼は表面積が広く、完食に20分以上を要する一般人の場合、後半になると器の中の温度が低下します。すると、牛肉から滲み出た牛脂が白く固まり始め、タレと混ざり合ってペースト状の重金属のような重さへと変貌を遂げます。この冷えた脂が舌の味蕾を覆い尽くし、強烈な吐き気や満腹感の中枢刺激をもたらすのです。
知恵袋や5ちゃんねるの体験談スレッドでも、「最後の一口が飲み込めずに冷や汗が出た」「退店後に数時間にわたって胃が動かなくなり、横になることすらできなかった」という悲痛な声が散見されます。ただ胃の容積が足りていれば完食できるという甘い見立ては通用せず、純度の高い脂質を処理する内臓代謝力と、単調な醤油だれに耐えうるメンタルの両面が試される現場の実態が浮き彫りになっています。