「自分が食べたいもの、本当に美味しいと思うものを追求していったら、こうなっただけですよ」
厨房で腕を振るう店主は、照れくさそうに笑う。もともと和食の職人としてキャリアをスタートさせながらも、西洋料理の奥深さとワインの魅力に魅せられ、独学と探求を重ねてきた。伝統的な寿司の技術をリスペクトしつつも、「旨いものに国境はない」というシンプルな信念が彼を動かしている。
回転寿司という形式を採用しているのは、誰もが気取らずに本物の味を楽しめるカジュアルさを守るためだ。最高級の食材を仕入れながらも、徹底したコストパフォーマンスを実現できるのは、長年の仕入れルートと独創的な調理システムがあってこそ。仕込みの手間を惜しまず、既製品を一切使わない手作りのソースやスープが、料理全体の格を底上げしている。