霧島神宮の周辺および霧島温泉郷では、ここ数年で宿のあり方に大きな変化が起きている。かつて主流だった大型温泉ホテルによる団体受け入れスタイルから、一客一客のプライバシーと体験価値を最優先するスモールラグジュアリーやオーベルジュへの変貌だ。「星野リゾート 界 霧島」をはじめ、地元の源泉を独占できるプライベートヴィラが次々と誕生し、世界中から本物志向のゲストを引き寄せている。
客室の露天風呂からは、遠く桜島を望み、夜には満天の星が夜空を埋め尽くす。源泉からとうとうと注がれる豊かな湯は、硫黄の香りを纏い、肌に吸い付くように滑らかだ。プライベートが保たれた静謐な空間で、静かに湯に浸かり、大地のエネルギーを全身で受け止める。贅沢とは豪華な装飾のことではなく、満たされた「時間」と「空間」そのものであることを、霧島の宿は教えてくれる。