外食チェーンの無人化やスピード重視のファストフードが定着した一方で、人々の心には真逆の欲望が芽生えている。じっくりと時間をかけた手料理への憧憬だ。2026年の洋食業界を牽引するのは、創業半世紀を超える伝統店だけではない。名店の味を受け継ぎつつ、現代的な感性を取り入れた「ネオ洋食」を掲げる若手シェフたちの躍進が目立つ。
オープンキッチンから漂う音と香り。手際よくフライパンを振るシェフの無駄のない動き。単に空腹を満たすためではなく、調理のプロセスそのものを五感で愉しむエンタテインメントとして、洋食店が再び脚光を浴びている。