では、具体的にどの程度の量であれば安全にアカモクの恩恵を享受できるのだろうか。厚生労働省が公表している日本人の食事摂取基準によると、成人のヨウ素における1日の「推奨量」は150マイクログラム(μg)であり、健康障害をもたらさない安全な上限とされる「耐容上限量」は1日あたり3,000μg(3mg)と設定されている。一見すると上限値には十分な幅があるように感じられるかもしれない。
しかし、生のアカモクや加工されたアカモク製品には、わずか小鉢1杯(約30〜50g)で1,000μg〜2,000μg前後のヨウ素が含まれているケースが珍しくない。つまり、1日に2小鉢以上のアカモクを食べるだけで、簡単に厚生労働省の定める耐容上限量に達してしまう計算になる。2026年の最新の栄養ガイドラインでも、海藻を毎日食べる文化を持つ日本人だからこそ、特定種類の高ヨウ素食材を単品で過剰摂取しない工夫が強く推奨されている。具体的には、1日あたり市販の小パック半分から1パック(約30g程度)を上限とし、毎日連続して大量に食べないことが安全な基準となる。