プロジェクト初期、一部の映画ファンやネットユーザーの間では「EXILE TRIBEの壮大なプロモーションビデオではないか」という冷ややかな見方も存在していました。しかし、実際に本編が公開されるや否や、映画批評家やアクション映画マニアの評価は一変しました。
その最大の要因は、「アクション監督・大内貴仁率いるスタントチームによる妥協なき生身の肉体表現」と、「俳優陣の過剰なまでの役作りとアドリブ」にあります。グリーンバックに頼らず、巨大なオープンセット(通称・ハイロー村)を実際に建設して敢行された長回しの乱闘ワンカット撮影は、日本のアクション演出における金字塔となりました。
現場の熱気を示す象徴的なエピソードとして、鬼邪高校の頭・村山良樹を演じた山田裕貴のアドリブが挙げられます。台本にはなかった「行くぞテメェらー!」という雄叫びや、ハイキックからの小気味よいステップは、山田裕貴本人が現場でキャラクターに魂を吹き込んだ結果生まれたものでした。また、林遣都が魅せた狂気的な日向の目つきや、窪田正孝の静謐なカリスマ性など、映画界屈指の実力派たちがEXILE TRIBEの身体能力の高さと本気でぶつかり合ったからこそ、唯一無二の熱量が画面越しに伝わったのです。