この園の代名詞ともいえるのが、息をのむほど精緻に設計された生態展示である。温帯の森、熱帯雨林、温室、アフリカ・オーストラリアの各ゾーンに足を踏み入れると、視覚だけでなく湿度や温度、鳥の羽音や水音までもがシームレスに変化する。来園者は観察者であると同時に、彼らのテリトリーにお邪魔する客人となる。
例えば「ジャングルミュージアム」では、1日2回スコールが再現され、頭上から降り注ぐ霧と雷鳴にスコール特有の熱気が立ち込める。動物をただ見せるのではなく、動物が暮らす「地球環境そのもの」を肌で感じさせる空間づくり。これこそが、目の肥えた旅行者たちを唸らせ、全国的な高評価を勝ち得た最大の原動力だ。