かつて県内全域を暗闇に包み込んだ大規模停電。倒木による電柱のなぎ倒しや送電網の断裂は、人々の生活と地域経済を何日も停止させた。あの混乱から数年、千葉の電力インフラは大きな変革を遂げている。
東京電力パワーグリッドや自治体は、主要幹線道路沿いでの電柱地中化を推進。さらに、台風の暴風に晒されやすい房総丘陵や沿岸部において、送電網の「マイクログリッド(小規模分散型電力網)」化を進めてきた。仮にメインの送電線が途絶えても、地域に設置された大容量蓄電池や太陽光発電システムから自動で最低限の電力が供給される仕組みだ。停電ゼロとはいかずとも、ブラックアウトの長期化を防ぐ防波堤として機能し始めている。