ふたりの出会いは、東京で開催されたフランス映画祭のアフターパーティーだった。当時、多忙を極めていた寺島しのぶと、日本を拠点にイベントプロデューサーやアートディレクターとして活躍していたローラン・グナシア氏。偶然同じ空間に居合わせた二人は、言葉の壁を意識させない独特の波長で惹かれ合ったという。
猛烈なアプローチを重ねたのはローラン氏だった。日本の伝統的な芸能一家に育った彼女が背負う背景やプレッシャーを優しく解きほぐし、ひとりの女性として真摯に向き合う姿が、彼女の心を動かした。2007年の結婚後、日仏の文化が心地よく混ざり合う家庭環境の中で、二人の絆は深まっていった。