彼らの魅力をキャンバス上に再現するには、いくつかの決定的なポイントが存在する。まずニック・ワイルドを描く際のキーとなるのは、独特の流し目と半眼の笑み、そしてしなやかな毛並みのニュアンスだ。キツネらしいシャープな輪郭を意識しつつ、シャツの皺やネクタイのゆるみ具合で彼の「抜け感」を表現すると一気にリアリティが増す。
一方、ジュディ・ホップスを描く場面では、大きな瞳のハイライトとピンと立った長い耳の表情付けが肝心だ。喜怒哀楽に合わせて耳の角度を変えるだけで、彼女の躍動的な感情がダイレクトに伝わる。線画の段階で強弱をつけ、デジタルイラストのブラシ設定で毛並みの柔らかさをレイヤー加工で重ねていく技法が、人気絵師たちの間で定番となっている。