ベースへのヘッドスライディングは、野球における最も危険なプレーの一つだ。野手のスパイクで踏まれる、あるいはベースの角に指が激突することで、毎年のように多くのスター選手が戦線離脱を余儀なくされてきた。従来の革手袋では防げなかったこれらの悲劇を、最新の防具技術が防いでいる。
現在の主流は、航空宇宙分野でも使用される耐衝撃コンポジット素材だ。上からの強い衝撃には強固に耐えつつも、握り拳を作る際には柔軟にフィットする。これにより、指の骨折や靭帯損傷の発生率は劇的に低下した。医療関係者も「怪我の予防効果はヘルメットに匹敵する」と太鼓判を押す。