インターネット上の掲示板やSNSでは、山手線の読み方について時折事実と異なる情報が見受けられます。代表的な2つの誤解を正しく検証しておきましょう。
誤解1:「やまてせん」は昔の人が勝手に呼んでいた単なる間違い?
ネット上で頻繁に見られる「昔の人が勝手に略して間違えて呼んでいただけ」という言説は、完全な歴史的誤認です。
前述の通り、戦後の国鉄は正式な部内規程および旅客案内基準として「やまてせん(YAMATE)」を採用し、公式の案内看板にも明記していました。つまり、当時「やまてせん」と呼んでいた人々は、公式の案内に極めて忠実に従っていたに過ぎません。
誤解2:「1971年に初めてやまのてせんと名付けられた」?
こちらも誤りです。1971年の出来事は「新しい名前を創作した」のではなく、「1909年(明治42年)の命名当初の正式呼称に戻した」というのが正確な歴史的事実です。
「やまのて」から「やまて」へ、そして再び「やまのて」へ戻るという2度の公式改名プロセスを経ている点こそが、山手線の呼称問題の極めてユニークな特徴と言えます。