Y2Kリバイバルが日本を含めたアジア全域で爆発的な決定打を得た背景において、K-POPシーンの貢献は無視できません。とりわけ2026年のデビュー以降、カルチャーのゲームチェンジャーとなった「韓国アイドルY2Kの象徴、NewJeans」のビジュアルディレクションは、トレンドの潮目を完全に変えました。
従来のK-POPガールズグループに多かったガールクラッシュ(強烈で挑発的なセクシーさ)とは一線を画し、ナチュラルな黒髪のロングヘアにだぼっとしたヴィンテージジャージ、ヘッドフォン、太めのカーゴパンツという出で立ちは、リアルなティーンエイジャーの放課後を切り取ったかのようなノスタルジーを提示しました。プロデューサー陣の徹底した2000年代R&Bへのリスペクトと、ローファイなMVの世界観は、TikTokを通じて瞬く間に拡散。SNSの現場では「親のクローゼットから昔の服を引っ張り出してきた」「昔のデジカメで撮った粗い写真こそエモい」といった投稿が爆発的に急増しました。
都内のヴィンテージショップ店長への取材によると、「かつては二束三文で取引されていた2000年代初頭のスポーツブランドのトラックジャケットや、エド・ハーディー(Ed Hardy)、ディーゼル(DIESEL)のアーカイブが、国内外の10代〜20代から熱狂的に買い求められている」と証言しています。SNSやコミュニティのリアルな声を見ても、単に「流行っているから着る」のではなく、「デジタル漬けの日常から少し距離を置いた、リアルな手触りのあるカルチャーに触れたい」という切実な欲求が根底にあることが浮き彫りになっています。