長年『水戸黄門』を観ていないと混同しがちな「助さん」と「格さん」ですが、劇中でのキャラクター造形は実に見事なコントラストを描いています。本名・性格・ビジュアル・戦闘スタイルに至るまで、正反対の属性が与えられており、この絶妙なバランスこそがバディとしての魅力の源泉です。
まず、助さん(佐々木助三郎)は、爽やかな美男子で町娘に惚れっぽい軟派な一面を持ちます。旅先で美女に鼻の下を伸ばしては格さんにたしなめられるのが定番ですが、いざ戦闘となれば抜群の剣術で敵を圧倒する「華のある二枚目」です。
一方の格さん(渥美格之進)は、生真面目で融通が利かない堅物な性格の持ち主です。黄門様のお供としての規律を重んじ、助さんの軽率な行動を戒めるお目付け役的存在。体躯に恵まれ、素手での格闘や棒術を得意とする「質実剛健な硬派」として描かれています。