AKIRA版『GTO』を語る上で欠かせないのが、生徒役オーディションで選ばれた若手陣のその後の目覚ましい躍進です。放送から年月が経ったいま振り返ると、奇跡としか言いようのないキャスティングが実現していました。
2年4組のキーマンとなる相沢雅役を演じた川口春奈は、大人を信用できず冷酷に教師を追い詰める難役に挑み、鬼塚との対決を通じて感情を爆発させる圧巻の演技を披露。その後のブレイクを経て、ドラマ『silent』での社会現象や数多くのCM契約を誇るトップ女優へと上り詰めました。
IQ200の天才少女・神崎麗美役を演じた本田翼は、ミステリアスな孤独と鬼塚に心を開いていく繊細な変化を瑞々しく演じ、女優としての地位を確立。現在はモデル・女優に加え、カルチャーアイコンとしても唯一無二のポジションを築いています。
そして、クラスのムードメーカーでありながら複雑な葛藤を抱える藤吉晃二役を演じたのが山田裕貴です。当時から群を抜く表現力と存在感を見せていた彼は、映画『東京リベンジャーズ』や大河ドラマ、連ドラ主演を次々と射止めるカメレオン俳優へと進化を遂げました。
さらに、第1シリーズやスペシャル版、第2シリーズ(2014年)には、伊藤沙莉、中川大志、吉沢亮、竜星涼、森本慎太郎(SixTONES)、松岡茉優など、後の日本エンタメ界の中核を担う才能がズラリと名を連ねていました。AKIRA版『GTO』は、まさに次世代スターの登竜門として完璧な機能を果たしていたと言えます。