横浜中華街が今ほど観光地として賑わう前、精肉店として精肉やハムの製造を行っていた同店。転機が訪れたのは昭和の終わり、中華街に「食べ歩き」という新しいカルチャーを根付かせようとした挑戦だった。当時、点心といえば小ぶりのものが主流だった中、圧倒的なサイズ感と旨味を詰めた巨大な「ブタまん」を開発。これが空前のヒットを記録する。
一般的な肉まんの1.5倍以上、およそ250グラムというボリュームは、一度目にすれば忘れられないインパクトを与える。しかし、ただ大きいだけではない。肉のジューシーさと野菜の甘みが絶妙なバランスで口の中に広がる計算された設計こそが、半世紀近くにわたりトップランナーであり続ける最大の理由だ。