工場内を覗くと、熟練の職人たちが手際よくスポンジ生地を切り分けている。ミリ単位の誤差で規定サイズから外れたものや、ロールの巻き終わりに生じる「端っこ」部分。これらは製造過程で必ず発生する、いわば“必然の産物”だ。しかし、クリームの密度や生地のしっとり感は、正規品と何ら変わりはない。
むしろ端っこ部分はクリームが溢れんばかりに詰まっており、ファンからは「むしろこちらの方が当たり」と絶賛されるほど。見栄えを気にする必要がない自家用であれば、これ以上の選択肢はない。規格外品という名のプレミアム。それが直売所に並ぶ商品の本質である。