数ある企画の中でも、短編小説の神様と称される星新一の作品群を映像化した『星新一のショートショート』は、実写テレビドラマの表現限界を大きく押し広げた。人間社会への皮肉とユーモアが交差する短編群を、新進気鋭のクリエイターたちが映像化した試みは、国内外で極めて高い評価を獲得している。
公共放送である日本放送協会が制作を担うことで、商業主義に偏らないエッジの効いた演出が実現した。1話わずか数分から十数分という短い尺の中に詰め込まれた重厚な世界観は、短時間で質の高いエンターテインメントを求める現代の視聴様式にも驚くほど合致している。